tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

シゲ爺とトミ婆 episode2


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シゲ爺 「おい、今日は疲れたから、右足を揉め」

私   「えーーーっ、何で俺が揉まなきゃいけねえんだ?

     だいたい、臭そうで嫌だよ」

 

シゲ爺 「それがお客に云うセリフか?」

私   「あんた客じゃねえべ」

シゲ爺 「じゃあ、クルマの保険入えって、客になってやる」

私   「ジジイ、免許持っていねえべ‼

     クルマの運転手するんじゃあねえよ」

シゲ爺 「近所なら大丈夫だべ?」

私   「無免許で運転すんな‼」

 

シゲ爺 「婆さんの漬けた、ゆず大根バリバリ食ったべ

     『一宿一飯の恩義』っう言葉を知らんのか?馬鹿者」

私   「汚ねえな~、そう来るか!」

    「仕方ねえから、5分だけ揉んでやるよ」と云い、揉み始めた

 

シゲ爺 「おい、ちゃんと力入れろ下手クソ」

私   「片脚棺桶に突っ込んでる歳のわりに、口の悪りいジジイだな」

シゲ爺 「お前、顔と性格が悪いのは知ってっけど

     マッサージも下手クソだな~」

    

     「うちの婆さんは揉み上手だぞ‼

      揉まれているうちに、真ん中の足も元気になっちまうんだ」

 

トミ婆  「コラ‼ 爺さま、何ヌカシテンダ‼」

     と、顔を赤らめながらシゲ爺を叱った

 

私   「あとは二人でやってくれ

     年が明けたら、クタバッていねえか見に来てやるからな

     ちゃんと俺のカレンダー飾れよ」

 

シゲ爺 「誰がそんなセンスの悪いカレンダー飾るか!

     お前は貧乏神みたいだから、正月早々は来んなよ」

 

私   「さあて、ビンボー神は帰えるとするかの~」と立ち上がった

     

トミ婆が玄関先で、ビニール袋一杯の「ゆず大根」をくれた

 

外に出て上を見上げると、一番星がはっきり見えた

 

その日は、木枯らしが虎落笛を吹く、北風が強い寒い日だった

 

 

 

 

 

 

 

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