tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

邪鬼 ~ 鬼に憑かれた男~(柒)


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「えっ!・・・」
「誰の声?」と思うと同時に
額にできた「しこり」のようなものが
強烈に痒くなった

エレベーターの
操作盤の前に立っていた男は
痒みのある部分を 指で掻きながら
目線を斜め上にある鏡に向けた

女性は携帯電話の画面を見ていた

「気のせいか?」
「それにしても、ハッキリと聞こえたが・・・」

男は不思議に思ったが
降車フロアで
エレベーターのドアが開いた

職場に到着すると いつも通り仕事に追われ
今朝の出来事を考える余裕は無く時は過ぎ
気が付くと終業時刻を迎えた

その年に入社した女性社員が 
結婚を機に退職をする社員への
送別用費の徴収にやって来た

すると 再び 額にできた
「しこり」のようなものが
強烈に痒くなり

「どうして 男の前だと
あんな仕草しちゃうんだろ?
可愛いとでも思ってんのか?」

「出た 出た 媚びる新人」

「あこ娘 胸でかいなぁ~」・・・

と 複数の声が 頭の中で聞こえた

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