tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

九字切り 陸(終)


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玄関が開いたような気がして 廊下を音を立てずに

小走りで迫りくるモノの気配を感じた

 

「来た」と思い 起き上がろうとした

 

と同時に部屋のドアが開き 

「ここにいたのか!」 と聞こえ

金縛りにあった

 

そいつは 寝ている私に馬乗りになり

顔を私の耳元に近づけて

「二度と邪魔をするな」と云いながら

首を絞めた

 

息が出来ず「くっ・・・苦しい・・・」

必死で抗おうとするが 身体が動かない

 

目は開くことが出来たので チラッと

ヤツの顔を見た次の瞬間 

気を失った

 

どのくらいの時間が経過したのだろうか?

「はっ」と気が付き 飛び起きた

 

時計を見ると 5時を少し回っていた

 

恐怖と興奮で身体が震えていた

深呼吸を数回繰り返し 起き上がると

雨戸や窓を開けて 朝の空気を部屋に入れた

 

洗顔してから 鏡をみた

 

首には絞められたアザが薄っすら残っていた

 

あれは夢ではなく 現実だったんだと思うと

鳥肌が立った

 

非常識な時間だな・・・と思いながら

時計の針が6時になるのを待って

父親に電話を入れた

 

あちらでは特に何事もなかったそうだ

 

私は 「早急にしかるべき能力のある方に

友人を含め お祓いをしてもらってください」と

改めて頼んだ

 

一週間くらいしてから 父親から

「女性の霊が憑いていたが 祓ってもらったので

もう大丈夫です」

「謝礼(料金)は高額でしたが・・・」と連絡が来た

 

「えっ?  女性???」

「その女の子との最初の電話で聞こえた声は男性で

私の首を絞めたのも 同じ声の若男

それも死者ではなく おそらく生霊だったのだが・・・」

 

父親に

「それはおかしいですよ」と話をしようとした時

 

電話の向こう側から

「二度と邪魔すんなって言っただろう」と

聞き覚えのある男の声が聞こえた

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

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