tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

西日の当たる部屋 後編


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二人暮らしを始めてしばらくすると

 実親 義理親からは 「孫はまだか?」

 

兄弟姉妹 親類縁者 知人友人からは

「子どもは?」と聞かれ

 

女性の‘’心‘’は 周囲からの

おそらく悪気は無いのであろう言葉に

プレッシャーを感じ キズつき

精神面に支障を生じた

 

男性は職場の上司から

「子どもが出来ないなら 

俺が種付けしてやるから

奥さんを一晩貸せ」と云われ

 

上司を殴り倒して 転職した

 

ある日 女性は

「子どもは産めそうにないこと」

「新しい人を見つけて 

 しあわせになって欲しいこと」等を

男性宛にメールし

浴槽に水を張り 手首を切った

 

メールを読んだ男性は 胸騒ぎを覚え

仕事を早退し飛ぶように帰宅した

 

 

女性は 病院のベットで目覚めた

 

男性は 女性の手を取り

 

「僕は 君との子どもが欲しいのであり

誰が産んでくれれてもいいわけじゃあない」

 

「子どもが出来ないなら それでもいい」

「今まで通り 手をつないで 仲良く生きて行こう」

と 気持ちを正直に伝え 泣いた

 

その後二人は 住宅街の西側の端に

晴れた夕暮れになると

あんず色に染まる 小さな一軒家を建て

仲良く暮らした

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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