tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

「北風小娘」 令和弐年文月 其の参


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梅雨の晴れ間の その日

どこかで夏草を刈った匂いが

湿った南風に乗って 

運ばれてきた

 

「暑いのは苦手だなぁ~

早く(任務を)終わらせて帰ろう」

 

と、「あんず」は思い 

そのアパートから離れた

 

懐かしい風の道を 

夏草の匂いを頼りに進むと

隣町の神社にたどり着いた

 

地域の人々が 境内の中や 

神社の周囲を掃除していたが

流行り病の影響で 

今夏の「祭り」は中止のようだ

 

「あんず」は街中の様子を伺い見た

 

いつもなら 子どもたちの歓声が響く

学校のプールには 落ちた葉が漂い

教室では マスクを付けた生徒たちが

授業を受けていた

 

街中では 人々の話声が少なく

道路を走る車両も 少なく

寂しい感じがした

 

お昼時に 厚い曇が現れて

梅雨の晴れ間を覆ってくると

陽射しの暑さは和らいだが

蒸し暑さは増した

 

「暑くて これ以上はもう無理・・・」

と、「あんず」は判断し 風の道を 

『時の扉』へ戻るため滑走した

 

と、後方から「アネゴ-------」と

微かに呼ばれた気がした

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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