tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

輪廻転生(あの日の記憶を宿したモノ) ~ 物語 壱(後編)


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霊体と男の子の魂が話し合いをしていた

その時

 

かつて眷属神で、今は「堕天使」※1となったモノと

「はぐれた天使」※2が偶然通りかかった

 

 「堕天使」と「はぐれた天使」は

「霊体」と「魂」に

「何をしているのか?」と尋ね

いきさつを聞いた

 

すると「はぐれた天使」は

「男の子の魂」にそっと手を当てて

何かをつぶやき

「これで、転生後に先天的な病を

  心配することは無いよ」と云い

 

「堕天使」は「霊体」に麝香(じゃこう)の香りがする

粉末を少し渡して

「この粉末を全身かけて、匂いがしている間だけ

会いたい人の夢の中に入ることが出来る」と教えた

 

その晩、霊体の母親が泣き疲れて

ウトウトと浅い眠りについたとき

どこからか、いい匂いがしてきた

 

母親は夢を見ていた

 

真っ暗闇の中で

少しだけボーッと白っぽいモノが見え

それは、だんだん形を成してきて

愛した娘の輪郭に思えてきた

 

と、「お母さん、お母さん」と

娘の輪郭から呼ばれ

 

母親は娘の名前を輪郭に向かって呼ぶと

「ごめんね、ごめんね」と泣き出した

 

娘の輪郭は

「お母さんが悪いわけではない

もうこれ以上、悲しまないで欲しい

泣かないで欲しい

以前のような元気な生活に戻って欲しい」と告げ

 

「私の弟か妹かはわからないけれども

新しい命を生んで欲しい」と

「男の子の魂」を紹介した

 

「男の子の魂」は

「おばちゃん、おばちゃんが、ボクでいいなら

もう泣かないで」と云った

 

母親は「うん、うん」とうなずいた

 

「霊体」は「男の子の魂」に

「後はお願い」と云い

そっと押すと

「男の子の魂」は、母親のお腹に吸い込まれた

 

「はっ」として、母親は目が覚めた

 

仏壇の娘の写真を眺めると、また泣き出した

 

 

 ~数年後~

初夏のある朝

 

「早く朝ごはん食べちゃいなさい」

という母親の声がリビングに響き

 

元気な男の子が

仏壇のお姉ちゃんの写真に向かい

手を合わせていた

 

おしまい

 

※1「堕天使 BJ」参照

※2「はぐれた天使」参照  

 

※ご愛顧いただきありがとうございます

当ブログは、今回の投稿を持ちまして一旦休止いたします 

「北風小娘」本編 第2シーズンでお会いしましょう

では、ごきげんよう

 

 

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