tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

輪廻転生(あの日の記憶を宿したモノ) ~ 物語 壱(前編)


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とあるところに、

夭折(ようせつ※)した男の子がいた

 

男の子は先天性の病を発していた

 

母親は、毎日男の子の病室で

寝泊まりして看病を行い

父親は、仕事を終えると病院へ駆けつけ

母親に休憩を取らせ、面会終了時間まで

ベットの隣で、本を読んだりしてあげていた

 

男の子は、消灯後にベットの隣で

「ごめんね、ごめんね」とささやき

毎晩声を押し殺して泣く母親の姿を見て

悲しい気持ちでいっぱいになり

 

お母さんは何も悪いことはしていないのに

どうして謝るのだろうか?

 

どうしたら、お母さんが泣かないようになるのか?

 どうしたら、安らいで寝てくれるのだろうか?

と、毎日毎日考えては、小さな胸を痛めていた

 

 両親は、男の子に出来る限りの治療を受けさせた

親子三人、人並みに暮らすことがささやかな望みだった

 

 が、現代医学にも限界があり、治療の甲斐なく亡くなった

 

 男の子の魂は、身体を離れ

49日間この世に留まり、「あの世」へ旅立った

 

長い旅の時間(とき)の流れの中で

魂は浄化され、前世の記憶を忘却する

 

旅が終わりを迎える頃に、記憶の忘却も完了するのだが

男の子の記憶は、わずかにその魂に残っていた

 

その後、魂は大きな渦(うず)の中に入り

 新しい命となるべく、渦から飛び出した

 

続く・・・

 

※ 若くして亡くなること

 

 

 

 

 

 

 

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