tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

スピンオフシリーズ 「はぐれた天使」5


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 夫婦は精神的に疲弊しきっていた中で

考えられる準備を行い

何度も話し合い、覚悟を決めていた

 

子どもが外出したその日

夫は親族に電話を掛けた

 

受話器を置くと

夫は妻を絞殺し

自らは縊死した

 

魂が肉体を離れ浮遊した

 

子どもには遺書が残されていた

 

今後のことは

父方の叔父に相談すること

 

相続放棄は必ず行うこと

 

尚 相続放棄を行った場合でも

生命保険の死亡保険金は

古い契約のため

自殺の免責期間は過ぎていて

受取人固有の権利になるので

受取ることが出来る

 そのお金で進学して欲しいこと等々が

記されていた

 

猛スピードの車がやって来て家の前で止まり

数名が家の中に急ぎ足で入っていった

 

 

 名前を呼ぶ大きな声が響き

しばらくすると、救急車や警察車両の

けたたましいサイレンが聞こえた

 

夫婦の魂は

死神が夫を、天使は妻を引率し旅立った

 

「はぐれた天使」は

人間は不思議な生き物だと思い

何故か憤りを感じ

やるせない、虚しい気持ちになった

 

とその時、微かにどこか懐かしい匂いがした・・・

 

「麝香(じゃこう)だ!」

 

 続く・・・

 

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