tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

スピンオフシリーズ 「堕天使 BJ」編 8


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女性は、「三毛猫」を“”男性の化身ではないか?“”と

心の中でひそかに思っていたので、嘆き悲しんだ

 

一方で、命を賭して「孫」を救ってくれたことに感謝し

手厚く葬った

 

その日、女性は“”男性“”と二人で費やした

互いに無意識に甘えあい

穏やかな時の流れに埋もれていた月日を思い出し

 

逢いたくなって、お礼を云いたくなって

想い出の場所を訪れたのだった

 

BJは眉間の眼を閉じ、しばらく考え込んでから

再び眼を見開き、耳をピンと立て

静かに息を吐いた

 

すると、神社の周囲は霧に包まれ

微かに甘い香りがした

 

突然、女性は聞き覚えのある声で

名前を呼ばれた

 

「えっ⁈」と思い、目を開け振り向くと

そこには、「男性」が微笑みながら

たたずんでいた

 

みるみるうちに、女性の目からは

大きな涙がこぼれ落ちた

 

「男性」の口が

“” げ ん き か “”と動いた

 

 女性は嗚咽した

 

女性が「孫を助けてくれたのは・・・」と云いかけると

“”男性“”は、自分の唇に右手の人差し指を当て

スーッと消えた

 

「はっ」と女性が気付くと、霧は晴れていて

そこには朽ちた神社のいつもの風景があった

 

今日は来てよかった

 そう思いながら、女性は帰途についた

 

女性が境内から出てしばらくすると

BJは「お次はこいつらか」

雷神がお前らを探し回ると

稲妻がうるさくてかなわないからなと

 

本殿の床下にもぐりこんだ

弐体の雷神の子どもを咥えると

背中に放り投げ

「シッカリとしがみ付いていろよ!」と云い

 

東の空の雨雲に向かって駈け出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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