tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

学生時代・昔話

しゃぼん玉

まだ保育園児だった頃 母親の実家に泊りがけで遊びに行き 帰り際 バス停までの道沿いにある駄菓子屋で 母方の祖母に 「しゃぼん玉」を買ってもらった 晩秋の冷たい空気は イチョウ並木を黄緑や橙に染めた バスを降車する頃には 夕暮れは 「あっ」と云う間に…

「おんな一人旅」

「昭和」から「平成」へ元号が変わる頃の話 Mさん(女性)は 高校卒業後に東京都内の販売会社へ就職した 二十歳の誕生日を迎えたMさんには 「夢」があった その「夢」とは 「おんな一人旅」だ Mさんは 小柄で痩身、超---童顔 パット見た感じは 「おませな…

星霜 ~ 星降る夜空を見上げて(後編)

賑やかに 和気あいあいと 楽しそうな 学生生活を謳歌している連中を 厨房の中から上目づかいに覗き見ては うらやましく思い 妬ましくもあり 複雑な気持ちになった が、所詮は「自分には縁遠い世界のこと」 と考えるように努め 妬む自分の気持ちを 押し殺した…

星霜 ~ 星降る夜空を見上げて(前編)

下宿人生活をしていた大学1~2年当時は もっぱら勉学では無く 中華料理店の厨房で 脂(油)にまみれながら アルバイトに勤しんでいた 授業がある日は 17時から23時まで 授業が無い日は 11時から23時まで (途中休憩2時間あり) 帽子をかぶっては…

さんま

漢字で書く「秋刀魚」の話です 芸能方面の話ではありません 小学校6年の国語の時間に 下級生(たしか2年生だったと思う)の 書いた「さんま」とう題名の 作文が取り上げられた 「さんま」が大好物 でも、祖父母、父母、兄弟姉妹と 家族の人数が多いので 「さ…

「土曜日の夜」と「カルビ焼肉定食(大盛)」

高校時代の同級だったF(男性)は 幼い頃に病気で父親を亡くし 3歳違いの弟と、母子家庭で育った 当時の高校はアルバイト禁止で 発覚すると停学処分以上だった でも、Fは家計を助けるために 2つ隣の駅前にある焼肉屋で ふだんは金曜と土曜の夜にコッソリ…

学生アルバイト 番外編 「会いたくなった時に、君はいない」

タイトルで勘違いされるといけないので 最初に申し上げますが 哀しい(悲しい)話ではありません 恋愛の話でもありません いつもの・・・アレです アレというのは私の得意分野、十八番 「ビンボー」「ケチ臭い」「しみったれ」 「どうでもいい、くだらない話…

学生アルバイト 町工場編 5(終)

町工場のアルバイトは 霜が降りるのが当たり前の 寒さ厳しい2月中旬からスタートした 作業用手袋していても、手はかじかんで 作業用金具入りの靴履いていても 足の指先は冷たかった それでも、3月の中旬を過ぎる頃には 寒さも和らぎ、西日が作る影の長さで…

学生アルバイト 町工場編 4

勤務は、月曜~土曜8時30分~17時20分 但し、第2土曜のみ12時終了 実際は8時20分から全員朝礼があり その前に作業着に着替えるので 7時50分~8時10分くらいに 多くの従業員が出勤していた 休憩は10時~10分間 12時~60分間 15…

学生アルバイト 町工場編 3

アルバイトの内容は、建設資材の加工で 配属されたのは、鉄棒の溶接担当 2人一組の作業で、機械に材料の鉄棒を 2カ所へセットして、1人が縦向きの鉄棒と 横向きの鉄棒を釦(ボタン)を押して 網目状に溶接していき もう1人が溶接具合を目視確認しながら …

学生アルバイト 町工場編 2

「初日は就業前に説明することがあるので、 8時までに出勤してください」と アルバイト面接時に云われていたので 10分前に到着するよう、自宅を出発 が、 世間知らずの学生は 時間の読みが甘かった 町工場のある工業団地は、最寄り駅からでも 約6kmは…

学生アルバイト 町工場編 1

昭和62年2月 明日が立春という日に 約2年間住み慣れた 間借りの下宿部屋を引き払った 父親が軽トラックで迎えに来てくれ ビンボー男子学生のわずかな荷物は あっという間に積込み完了した 階下の大家さんへ、父親が持参した お礼の品を渡しながら、最後…

最後の春休み

高校3年の三学期 始業式の数日後には 通称「卒業試験」と呼ばれる 三学期末テストが開始され 翌週には採点されたテストが返された テストが返却されると 1月の終わりを待つことなく 自宅待機になる 卒業式の予行練習の為に 登校指定された日を除き 校門を…

冬枯れの公園に、カレーの匂いがする

暦の上では立春を過ぎていたが まだまだ寒風吹きすさぶ2月初旬 大学は春休みに突入していたので 日々、朝から晩(11時~23時)まで 中華料理店での調理補助のアルバイトに 明け暮れていた 15時~17時までが昼休憩 15時に暖簾を降ろして さっと賄…

出稼ぎと帰省

学生アルバイトで 中華料理店の調理補助をしていた 商店街に流れていたクリスマスソングが 正月用に変わった土曜日の昼下がり 朝から曇天模様で、吐く息は白くなり 今にも雨が降り出しそうな寒い日だった キリのいいところまで作業をしていたのだろうか? 作…

期末試験

高校生の頃 物理や化学が特に苦手だった (数学は得意でした) 期末試験の問題がチンプンカンプンで お手上げ状態 何か書かなければと思い 「我待てど 援軍来たらず」と書いた 全ての試験が終わった翌日に教官室に呼び出され 「テストは真面目に受けろ」と説…

卒業式の日に贈られた言葉

高校卒業の日 最後のHR(ホームルーム)が終わった後に 20代後半の担任(男性)が教壇から降りてきた 教師生活で、初めて担任として卒業生を送り出す 涙目になりながら近くにいた生徒と握手して 「お前が教え子で誇りに思うよ」とか 「お前が教え子であ…

11月の夕陽は杏(あんず)色  後編

「はっ」と目が覚めて時計を見ると午後3時 熱を測ると36度5分 (一般的には平熱ですが、低体温症では高いです) まだ寒気はしたが、いつまでも学校を休むわけにはいかないし 生活費稼ぐためのアルバイトも行かねばならない 明日からは平常に戻るには 「気…

11月の夕陽は杏(あんず)色  中編

布団に入ったが、悪寒がして歯をガタガタ震わせていた ありったけの寝具を掛けてもまだ寒くて 首にタオルを巻いたら少し落ち着いた このまま誰にも気づかれずに死んでしまうのか?と 考えた 冷静に考えれば、階下には大家ご夫妻が住んでいて 廊下隔てた部屋…

11月の夕陽は杏(あんず)色  前編

中華料理店で調理補助の学生アルバイトをしていた 油料理が多いので、食器類は一度お湯で汚れを流した後 シンクにお湯を張り大量の業務用洗剤を注入したところへ 投入して付け置きしておき ある程度の時間が経ってから洗う 11月のその日は、なんとなく身体…

一目惚れブルース 後編

その夜、お通夜から奥さんが戻って来たのは 22時30分頃だった 先輩は先に店を出て すぐ隣のパチンンコ店前の電柱の物陰で 私が来るのを待っていた 23時過ぎに私は店を出た 先輩のアパートへ向かい、私は自転車を引きながら 並んで歩きだした 大きな通りから…

一目惚れブルース 中編

先輩の話によると、2カ月前くらいから 21時頃に作業服を着た仕事帰りの男性客が 週に2~3日ほど来店するようになった その男性客が来店し始めて2週目くらいの時、 料理を受取る時、先輩の手に男性の手が触れた 最初は偶然だと思ったが それからさりげなく毎…

一目惚れブルース 前編

アルバイト先の飲食店オーナーの奥さんは、 店では経理や雑務全般、家庭では母や嫁として、 子供や義父母の世話に家事と多忙の毎日を過ごしていた 上のお子さんが進級し中学生になると、 下の子は小学生なのでPTA活動や学校行事もさらに増え、 ついに貯ま…

壊れた自転車 後編

襟首掴まれて店の外に連れ出され、臀部当たりを蹴られた私は そのまま、駐輪してあった通勤用にオーナー夫妻から借りている 自転車へ頭から突っ込んだ 顔面を自転車のハンドルあたりにぶつけ 鼻から温かいものが流れ出るのを感じ、血の味がした 立ち上がろう…

壊れた自転車  前編

某上場企業の研修所は 私が学生アルバイトをしていた中華料理店からは 少し遠い場所にあった 花の木曜・金曜(昭和の表現です)になると 宿泊研修している方々が懇親会を兼ねた食事に 来店することも多かった おそらく入社数年くらいの集合研修で 同期の男女…

学生アルバイト (サブちゃん 後編)

中途半端な夕立で蒸し暑さが増した お盆休みも近い日 ホール担当のパートさんから 「ちょっとヤバそうなお客様が、いつも出前に来るヤツ呼んでくれ」と 云っていると・・・ 厨房から客席側を除くと「サブちゃん」だった 「何だろう?」と思い、話を聞きに行…

学生アルバイト (サブちゃん 前編)

革ジャン着て、髪型はパンチパーマで、 見た目は強面(こわもて)だけれども 鼻に特徴がある彼とは 出前を届けに通っているうちに お互いに顔を覚えた 彼は、生まれも育ちも茨城県だ 鼻の特徴が大物演歌歌手に似ているので 職場では「サブ」とか「サブちゃん…

学生アルバイト (中華料理店 episode4後編)

約3時間 女性8名の宴は盛り上がった 2~3名で1つの「テーマ」について語っていたので 話の内容がごちゃ混ぜになって聞こえ 厨房にいても耳栓欲しくなるくらい、にぎやかだった でも、とても楽しそうで 皆さん幸せな時間を過ごしていた 「食べ物を口に入…

学生アルバイト (中華料理店 episode4前編)

駅前ロータリーから道1本違いに 私がアルバイトをしていた中華料理店はあった 平日の昼間はランチ 夜は仕事帰りの人々が中華料理をつまみに 一杯やったり 会社員が残業の合間に食事に来たり、ほろ酔い軍団が 〆のラーメン食べに来た 休日は、昼間から家族連…

午前3時の買い物と新聞配達

「暑い街」として有名な埼玉県K谷市に下宿していた 夏休みなので、11時~23時まで飲食店でアルバイトをして 銭湯に寄ってから帰宅すると24時30分を過ぎていた 深夜ラジオを聴きながら、一人で賄いの夕食 部屋の前は、道路を挟んで「一の谷の戦い」で…

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