tnkado’s blog

駄文で綴る中年のたわごと(戯言)です

邪鬼 ~ 鬼に憑かれた男~(̪肆)

「穏(おん・おぬ)」という漢字には
「この世のものではない、見えない存在」
という意味があり
「鬼」の語源でもある

「鬼」には色があり
仏教の「五蓋(ごがい)」という
修行を邪魔する
5つの煩悩を表す色が
あてはめられ

赤は「貪欲(とんよく)」強い欲望
青は「瞋恚(しんに)」怒り、悪意、憎しみ
黄は「掉挙悪作(じょうこおさ)」後悔、甘え、心の動揺
緑は「惛沈睡眠(こんちんすいみん)」不健康、眠気、倦怠
黒は「疑(ぎ)」疑心暗鬼
を意味する

どんなに善人な人間でも
時と場合により 
心の中に「鬼」が現れることがある・・・



その晩 
男は 左手首を力強く掴まれて
引っ張られながら走っている夢を見た

引っ張っているのは
頭から2本の角が生えた「赤鬼」で

引っ張られいる(おそらく自分の)左手は
「青色」をしていた

 

ホキ美術館

芸術の秋なので

千葉県にある「ホキ美術館」を

超---簡単にご紹介します

 

千葉県千葉市緑区

住宅街の端っこで

昭和の森」に隣接するところにある

写実絵画専門美術館です

 

「えっ? これ写真でしょ???」

「絵なの!」と思いたくなるハズです(たぶん)

 

私個人の意見ですが

交通機関のご利用は

自家用車がベストだと思います

 

www.hoki-museum.jp

「凛と生きる」ということ

14歳の私は 夕食を早食いで済ませると 

カバンに勉強道具と煎餅や菓子を

テキトーに放り込み

 

自転車にまたがって 同級生のHの

古い平屋建ての家へ 週に何度か向かった

 

薄暗い電球の部屋で 授業のノートを見せながら

一緒に勉強し

 弟や妹とは 一緒に煎餅や菓子を食った

 

勉強に飽きて 煎餅や菓子で腹を満たすと

レコードの針が ところどころ飛んじゃう

ずうとるび」の「みかん色の恋」をかけて

みんなで振り付けの真似をした

 

Hの母親は Hと弟が小学校で 

妹は入園前の頃に

 

職場で知り合った年下の男と 

男女の仲になり

 

母親では無く 妻でも無く 

「女」であることを選び 逐電した

 

Hの父親は 長距離運転手で

男で一つで 子育てをしていた

 

だから 父親が何日も不在の日や

弟や妹の体調が悪いと

長男のHは 弟・妹の世話のため

学校を休むことも 多々あり

 

カツカツの 決して裕福とは云えない

生活環境で 勉強も遅れ気味だった

 

Hは足が速く 長距離走が得意で

陸上競技で有名な私立高校から

特待生で声が掛かった

 

でもHは 弟と妹の世話を選び

高校進学はせずに 

 

働きながら 夜間に学ぶ道を選んだ

 

父親の転職に伴い

H家族は その後引っ越しをした

 

先月 都内に仕事で出掛けた際

とある駅の改札口から離れた場所で

マスクを外して壁に向かい

仕事の電話をしていたら

女性から声を掛けられた

 

女性はマスクをしていたので 

最初はわからなかったが

マスクを外すと 幼い頃の面影があり

Hの妹さんとわかった

 

妹さんによると 

弟くんは医療系の仕事に就き

妹さんは教育系の職を選び

 

Hは 父親と同じ職の

ドライバーの仕事して

弟と妹の学費を工面したそうだ

 

ただ 癌で既に他界していた

 

よく私とわかったものだ?と思い

質問してみたら

 

ガチョーン」とか

ハラホロヒレハレ」とか

「お呼びでない 

こりゃまた失礼しました」とか

教えてくれたイメージが強烈で

お兄ちゃんの変なともだちを

覚えてくれていたそうだ

 

ただ、残念なことに

「教えられたことは

これまでの人生で

役に立ったことは未だ無い」

とも云っていた・・・

 

 

Hは「凛と生きた」

 

そう 思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

邪鬼 ~ 鬼に憑かれた男~(参)

その晩 
寝ていた男は 額が痒くなり目が覚めた
秋風が吹く頃になったとはいえ
夏の名残の「蚊」もまだいる

「蚊に刺されたのだろか?」と思いながら
利き手で痒い場所を掻きながら 
指先でその場所を触ってみると
2カ所が「ぷっくり」膨らんでいた

が、「蚊に刺された」「それ」とは
何となく違い 少し硬いような感触だった

男はトイレに行き 
外の様子を見ようと窓を開けると
金木犀が香った

トイレから戻り 再び布団に潜り込んだが
なかなか寝付かれない

「昼寝をし過ぎたかな?」
などと考えているうちに ウトウトし始め

そして不思議な夢を見た

「シチューがけライス」と「焼きジャムトースト」

我が家では

カレーはご飯にかけるが

シチューはご飯にはかけずに

別皿で食していた

 

学生時代に 友人宅を訪れた際

「たくさんシチューを作ったから

 食べていきなさい」と友人の母親に云われ

遠慮なくご馳走になった

 

すると

カレーがご飯にかけられるように

シチューがご飯にかけられた

ワンプレートが目の前にだされた

 

衝撃だった

 

そいえば

修学旅行の朝食に目玉焼きが出た時

いつも醤油をかけていた私は

ソースやケチャップをかけて食べている

同級生に驚いたことがある

 

最近では ネットで

「先に食パンにジャムを塗ってから

トーストする」と美味しいという記事を読んだ

 

世の中には 私の知らない

「美味しく食べる方法」が

まだまだ たくさんあるらしい

 

 

 

 

 

 

邪鬼 ~ 鬼に憑かれた男~(弐)

彼岸花が盛りの時期を終えると

秋の乾いた空気は
濃緑が並んでいたイチョウ並木を
ところ曼荼羅に薄緑や黄緑へと
変えていく

雲一つない秋晴れの日の午後

神社の境内に凛と立つ
榊の枝は涼風に揺れ

稲刈りが終わった田圃では
イナゴが跳びまわり

畑では 農家の老夫婦が
正月用の葉物野菜の作付けに
精を出していた

その男は
朝からの農作業で疲れ

昼食後 畳の上に横たわると
睡魔がやって来ては瞼を閉じ
うたた寝をしていた

と 突然 喉の奥の方に
虫が飛び込んできたようで

目が覚め 咽(むせ)こんでしまい

とっさに
「ごくり」と唾を飲み込んだ

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